2024/10/19(土)
【体幹を支えるインナーマッスル 多裂筋】
カテゴリー:ぎっくり腰, 坐骨神経痛, 姿勢, 腰痛, 院長ブログ
【体幹を支えるインナーマッスル 多裂筋】
前回の「腹横筋」に続き今回は「多裂筋」についてお話します!
〇多裂筋とは?
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多裂筋は、脊椎の安定に関与する深層筋群の一つで、特に姿勢の維持や細かい動きに重要な役割を果たします。
この筋肉は、背骨の各椎骨(首の部分から腰まで)をつなぎ、脊椎の安定性を支える重要な筋です。
〇位置
多裂筋は背骨の深層にあり、表層筋の下に位置します。
具体的には、各椎骨の棘突起(背骨の後ろに突出した部分)から起始し、 下にある椎骨の横突起や関節突起に付着しています。
この筋肉は、背骨の上部から下部まで連続しており、背骨の複数の部分を跨いで筋線維が走っています。
〇多裂筋の働き
1. 脊椎の安定化
多裂筋の最も重要な役割は、脊椎の安定性を保つことです。
多裂筋は、背骨の複数の椎骨を結んで、微細な動きを制御しながら脊椎を安定させます。
これは、姿勢を保つために非常に重要です。 特に長時間の立位や座位での姿勢保持において、この安定化機能が働いています。
2. 姿勢保持
多裂筋は、背中全体の姿勢を整える役割を持っています。
特に、体が前後左右に傾いたときや、微細な動きが求められるときに、体を支える働きをします。
これにより、姿勢が崩れないように調整され、体のバランスを維持します。
3. 体幹の回旋(ねじり動作)
多裂筋は、体を左右に回旋(ねじる)する動きに関与しています。
例えば、物を取るために体を横にひねるときや、スポーツでスイング動作を行うときなどに、
多裂筋が働き、スムーズな回旋動作をサポートします。
4. 脊椎の屈曲と伸展
多裂筋は、体を前後に屈曲(前に曲げる)したり、伸展(後ろに反らす)したりする動作にも寄与します。
脊椎の細かい動きを調整しながら、これらの動作をサポートしますが、主に姿勢の安定性を保つ役割の方が強調されます。
5. 側屈(横に曲げる動き)
多裂筋は、体を左右に曲げる「側屈」動作にも関与しています。
これは、日常生活やスポーツの中での横方向への体の動きに重要な役割を果たします。
6. 衝撃吸収と負荷分散
多裂筋は、日常の動作や運動中にかかる衝撃を分散し、脊椎にかかる負担を軽減します。
これにより、腰や背中にかかるストレスを軽減し、腰痛やその他の脊椎関連の問題を予防します。
これらの働きにより、多裂筋は背中や腰の健康維持に大きく貢献しています。
しかし、股関節や胸郭まわり(肩甲骨など)の可動性が低く、
うまく機能していないと 過剰に腰に負担がかかってしまいます。
その時によりダメージを受けるのもこの多裂筋です。
筋肉のコンディションが悪く強い負荷が一瞬でかかった時に、
多裂筋の肉離れ(ギックリ腰)を起こしてしまうことも少なくありません。
なので股関節、胸郭まわりの可動性を上げて、
多裂筋にかかる負荷を減らしてあげると、よりいい状態で腰が保てますよ!
慢性的に腰が痛い、硬い、ギックリ腰を繰り返しているなどの
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