2024/11/07(木)
【腰椎すべり症について②】
【腰椎すべり症について②】
今回は腰椎すべり症の中の 「変性すべり症」と「分離すべり症」の違いについてお話していきます。
変性すべり症と分離すべり症は、腰椎(腰の背骨)におけるすべり症の一種で、
腰椎が通常より前方にずれることで症状が出ますが、その原因や発症年齢、進行の仕方には大きな違いがあります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
①変性すべり症
変性すべり症は、主に加齢や関節の劣化が原因で起こるすべり症です。
〇原因
加齢によって椎間板や椎間関節(背骨同士をつなぐ部分)が変性(劣化)することで発症します。
椎間板がすり減り、クッションのような役割が弱くなると、背骨が不安定になり、椎間関節がずれやすくなります。
特に腰の背骨が前方に滑り出すことで、神経を圧迫しやすくなり、症状が現れます。
〇好発年齢
主に50歳以上の中高年層に多く発生します。
加齢とともに背骨が劣化し、すり減った椎間板が原因となっているため、 年齢とともに発症リスクが高まります。
〇症状
腰痛や、脚へのしびれや痛み(坐骨神経痛のような症状)が多く現れます。
立ち上がったり歩いたりすることで症状が悪化しやすく、特に長時間の歩行で足のしびれや痛みが強まります。
神経圧迫が進むと、歩行困難を引き起こし、日常生活にも支障をきたすことがあります。
〇特徴
進行性のため、治療によって一時的に症状を軽減させることは可能ですが、根本的な治癒は難しい場合があります。
症状の程度によっては、手術が必要になることもあります。
進行に伴い、腰椎や周辺組織の炎症が長期化し、慢性的な痛みが出ることもあります。
②分離すべり症
分離すべり症は、腰椎の椎弓(腰椎の後方にある骨の一部)が疲労骨折することで発症します。
〇原因
椎弓が疲労により分離してしまうと、腰椎が安定を失い、前方に滑りやすくなります。
激しいスポーツや体をひねる動作、特にサッカーや野球など腰に負荷がかかる運動が多いと、椎弓にストレスがかかりやすく、
疲労骨折が生じることが多いです。
このような骨折を「脊椎分離症」と呼び、それが進行してすべり症を引き起こすと「分離すべり症」となります。
〇好発年齢
10代から20代の若年層に多く、特に成長期のスポーツ選手や運動を頻繁に行う子供に多い傾向があります。
分離した骨が成長過程で修復されずに残ることで、年齢を重ねるごとに症状が現れることもあります。
〇症状
主に腰痛が現れます。 痛みは運動時や姿勢を変える際に強く感じられることが多いです。
進行しない限りは、脚へのしびれや痛みは少なく、腰の痛みに限定されることが多いです。
稀に神経が圧迫されると、脚へのしびれが出る場合もありますが、 変性すべり症ほど神経圧迫が重症化することは少ないです。
〇特徴
骨の分離部分が再度くっつくことは難しいため、分離が残ることが多いですが、
スポーツの休止やコルセットでの安定化で痛みが軽減することがあります。
安定した骨形成が行われれば、症状は軽減し、通常は保存療法で改善が期待できます。
いかがでしたでしょうか?
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