2021/09/09(木)
〜筋膜からの痛みについて〜
カテゴリー:坐骨神経痛, 整体, 椎間板ヘルニア, 相模大野, 筋膜リリース, 腰痛, 院長ブログ
〜そもそも筋膜って何!?〜
筋膜とは筋肉の表面を包み込む組織のことです。イメージとしては全身タイツやウエットスーツみたいな感じです。
筋肉の繊維1本1本の間まで入り込み、全身を包むように張り巡らされることで、筋肉を繋ぎ止める役割を果たしています。
また、人が身体を動かす時、筋膜は筋肉同士の摩擦を防ぎ、滑走(スライド)することによって、滑らかな動きをサポートしています。
なので、筋膜は筋肉同士を繋ぎとめ、かつ形をキープする役割があるので身体のどこか一部に異常が起きただけでも、引っ張られるようにして他の部分にその異常が影響する、ということが多々発生します。この異常が影響した場所が腰であれば、「腰痛」に、肩であれば、「肩こり」の症状として痛みが現れます。
その異常をきたした筋膜に対し「くっつきねじれた筋膜をほぐし、滑りをよくすることで、本来の柔軟性を取り戻す」それにより、腰痛が改善されるという流れになります。
〜筋膜からの痛みの悪循環について〜
まず患部に発生した痛みは脊髄を通して脳へ伝わります。そして脳が患部の筋肉を収縮させることで血管が収縮、血液の流れが悪くなり酸素や栄養素が不足して、さらなる痛みの物質が生まれます。これを痛みの悪循環と言います。
筋膜が痛みの原因になる理由は、痛みの悪循環に筋肉が関わっているためです。脳も同じ理由で、痛みの記憶などから、悪循環に陥ることがあります。
さらに、悪循環により痛みが慢性化すると、筋膜の問題を解決しても痛みが取りきれない場合があります。しかし、悪循環の存在を知りしっかりと施術や予防、ケアをすることで、腰痛から解放される度合いは格段に変わってくるかと思います。
〜筋膜の性質って?〜
デスクワークや新幹線などで長時間座っていると、体が固まって動きにくくなる、腰が痛くなる、ということがよくあります。これは、長時間同じ姿勢でいたことで筋膜同士や筋膜と筋肉が、グチャっとくっついたり、ねじれたりして、本来のなめらかな動きができなくなるために起こる現象です。
筋膜には形状記憶という性質があります。
そのため、悪い姿勢でいると、その異常な状態を筋膜が記憶してしまい、悪い姿勢が習慣化してしまいます。そうすると、筋膜の異常が腰痛をはじめとした体の不調をもたらすという流れになります。
ただ、この性質がわかれば、普段の生活の癖や繰り返す動作に気をつけ、腰痛を改善、または未然に防ぐことができます!
たとえば、前屈みになりがちな人は、腰から曲げるのではなく、股関節を使って股関節から曲がるようにしたり、ときおり、「身体を反らせる」という動作を取り入れればいいのです。
〜痛みが発生するメカニズムは!?〜
痛みが発生する理由について詳しく解説していきます。
まず筋膜と筋膜の間には間質液と呼ばれる体液が流れています。また、体液には発痛物質と呼ばれる痛みを発生させる物質が流れています。
そこでもし、筋膜同士や筋膜と筋肉がくっついたり、ねじれてしまうと、間質液の流れが悪くなり、発痛物質が停滞を起こしてしまいます。
すると、筋膜についている侵害受容器と呼ばれる痛みを感知するセンサーに発痛物質が引っかかり痛みが発生するのです。
そして侵害受容器は発痛物質を感知している間、常に「痛み」の信号を脳に発信し続け、興奮状態になっています。そこで湿布を活用すると、根本治療にはなりませんが、一時的に侵害受容器の機能を麻痺させることができるため、痛みを和らげることができます。
いかがでしたでしょうか?
今回は筋膜の性質と痛みの発生についてお話ししました。
整体院カイルでは、患者様の症状の原因に合わせて施術方法を組み立てております。
今回紹介したように筋膜に原因があり、腰痛や痺れの症状が出現している方も多くいらっしゃいます。
筋膜に原因があり、坐骨神経痛のような症状が出現することもあります。
腰痛や坐骨神経痛にお悩みの際は、一度ご相談ください。